2012年2月 3日

年次休業のお知らせ

毎年2月と3月の前半は休業させていただいていますが、今年は2月1日から3月16日までといたします。

3月17日(土)より営業再開しますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

2009年1月11日

紅茶専門店アンナマリア 店主のお茶の履歴書 -日々、お茶と共に-      第15回 ロンドン研修 ― The Lanesboroughでの7日間 ―

目 次

 

第1回 中国料理を通して ―中国茶との出会い―

第2回 主婦の憩いの時間に ―お茶はいつも正しく淹れて―

第3回 UVA そして DIMBULA

第4回 インド料理を通して ―スパイス入門―

第5回 園芸と農業(1) ―一人だけのティータイム―

第6回 園芸と農業(2) ―岐路 もしかしたらガーディナー

第7回 シンガポール時代(1)  ―料理のこと―

     第8回 シンガポール時代(2) ―紅茶のこと―

   第9回 シンガポール時代(3) ―中国茶のこと―

  第10回 ウバの正体を知る

  第11回    静岡の緑茶と静岡の紅茶について

  第12回 米国フィラデルフィア美術館 ―茶室「寸暇楽庵」見学― 

  第13回 本物のインド紅茶との出会い ―ダージリンの奥深さを知る―

  第14回 本物のスリランカ紅茶との出会い ― とうとうゲット 最高のウバ

第15回 ロンドン研修 The Lanesboroughでの7日間

第16回 登録商標「紅茶専門店Anna Maria ―名前の由来―

第17回  終わりに 垣間見た歴史 ―紅茶を通して―

 

 

私は紅茶の研究をしていたわけではありませんが、お茶と過ごしてきた30年以上の日々があったので、どのような商売あるいは仕事を始めるかと考えた時、お茶に関することを選択することは自然の成り行きでした。 結局、紅茶を選択したのですが、生活の中にお茶があったといっても、それだけで仕事を始めるのはあんまりだと思い、2004年8月、10日間のロンドン研修の旅に出かけました。 

 

この時すでに、店を開くために家屋の増改築工事に入っていたのですが、大工さんにすべてを任せて7日で帰ってくるからと言って、10日間の旅に出かけたのでした。

 

それまでの紅茶はまさに私流紅茶であったので、正統なイギリス流紅茶というものがあるのであれば、それを学ぶのには格式のあるホテルに滞在して、そこでの所作を学べば間違いはないだろうと思い、バッキンガム宮殿の近くのレインズバラセントレジスホテルに7日間滞在しました。

 

[レインズバラのロビーにて]

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このホテルのコンサーバトリー(家についた温室)と呼ばれるダイニングルームはヨーロッパ人の中国趣味であるシノワズリーが品よく演出されていて、大変落ち着いた雰囲気でした。

 

[レインズバラのコンサーバトリーでのディナー]

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行き届いた嫌味の無いサービスなど、レインズバラでの体験は大変貴重なもので、ここで私は色々なことを学びました。  紅茶に関するエチケットは大体ここで見て覚えたことをよりどころにしていますので、別の機会にお話させていただきたいと思います。

 

ところで、東京銀座のリプトン・ブルックボンドハウスニュースNo.31によると、英国ティーカウンシルが毎年、おいしい紅茶を楽しめるティールームやロンドンにあるアフタヌーンティーを楽しめるティールームを表彰しているのですが、2008年度のアフタヌーンティーのNo. 1に、このホテルのアフタヌーンティーが選ばれたそうです。

 

 [レインズバラのアフタヌーンティー]

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そして、ロンドン滞在中は、Claridge'sをはじめとした一流ホテルのアフタヌーンティーや、あちこちのティールームを経験し、下町のティールームにも入ってみました。 大ホテルの一流シェフがその腕を競って作るスイーツと銀器のアフタヌーンティーも、下町のボリュームたっぷりのケーキとサンドイッチ,陶磁器を使用したアフタヌーンティーも、どちらもそれぞれの味。 作り手の心意気を感じながら、それぞれに楽しみました。

 

[下町のとあるティールームでのアフタヌーンティー]

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そもそもイギリスへは紅茶の研修のために行ったのでしたが、ロンドン下町に紅茶教室を開いているロンドンっ子の先生から集中講座を受け、表面をなでた程度ではありましたが、こちらの先生から紅茶に関するおおよその事を教えていただきました。 

[テイスティングの猛特訓] 

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[晴れて修了証書の授与]

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又、夏季一般公開中のバッキンガム宮殿を見学し、宮廷の茶会に思いを馳せ、紅茶に関する何冊かの本も買い集めて、半年後にせまる紅茶専門店開店に備えたのでした。

 

[バッキンガム宮殿見学のあと、ケンジントン宮殿を訪問。 その日はたまたま8月31日で、故ダイアナ妃の命日でした。 宮殿の前には多くの人々と手向けられえたたくさんの花束が]

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2008年12月21日

紅茶専門店アンナマリア 店主のお茶の履歴書 -日々、お茶と共に-      第14回 本物のスリランカ紅茶との出会い ― とうとうゲット 最高のウバ ―

目 次

第1回 中国料理を通して ―中国茶との出会い―

第2回 主婦の憩いの時間に ―お茶はいつも正しく淹れて―

第3回 UVA そして DIMBULA

第4回 インド料理を通して ―スパイス入門―

第5回 園芸と農業(1) ―一人だけのティータイム―

第6回 園芸と農業(2) ―岐路 もしかしたらガーディナー

第7回 シンガポール時代(1)  ―料理のこと―

     第8回 シンガポール時代(2) ―紅茶のこと―

   第9回 シンガポール時代(3) ―中国茶のこと―

  第10回 ウバの正体を知る

  第11回    静岡の緑茶と静岡の紅茶について

  第12回 米国フィラデルフィア美術館 ―茶室「寸暇楽庵」見学― 

  第13回 本物のインド紅茶との出会い ―ダージリンの奥深さを知る―

第14回 本物のスリランカ紅茶との出会い ― とうとうゲット 最高のウバ

第15回 ロンドン研修 The Lanesboroughでの7日間

第16回 登録商標「紅茶専門店Anna Maria ―名前の由来―

第17回  終わりに 垣間見た歴史 ―紅茶を通して―

 

紅茶専門店を開く時に、インド紅茶専門店にするつもりでしたが、私が30年近く捜し求めていた本物のウバにある日幸運にも出会えたことにより、スリランカの紅茶も扱うことにしました。

 

開店を2,3ヶ月後に控えていたある日、夫の事務所のすぐ近くにスリランカ人の経営する紅茶専門店があることに気がつきました。  夫と二人でそこを訪れて、ウバとディンブラーを飲んで見ました。 確かにそれらは30年前に飲んだことのある、もっとさかのぼると、子供の頃に飲んだことのある、あの懐かしい「清明且つ明快」な味わいのセイロンティーでした。 どれ程捜し求めても手に入れることができなかった紅茶を、紅茶専門店を開店しようとしていた正にその時、手に入れることができたのでした。 大変不思議なことであったと今でも思っています。

 

せっかく長年探していたウバがやっと手に入ったのですが、体質が変化したせいか、クオリティーシーズンウバの際立つアロマが強すぎて常飲はできず、午後の体調の良い時だけ気分転換を兼ねて飲んでいます。

 

 

「紅茶専門店Anna Maria店主のお茶の履歴書」は来週と新年第1週はお休みとし、1月11日()からとさせていただきます。

 

 

2008年12月13日

紅茶専門店アンナマリア 店主のお茶の履歴書 -日々、お茶と共に-      第13回 本物のインド紅茶との出会い ―ダージリンの奥深さを知る―

目 次

第1回 中国料理を通して ―中国茶との出会い―

第2回 主婦の憩いの時間に ―お茶はいつも正しく淹れて―

第3回 UVA そして DIMBULA

第4回 インド料理を通して ―スパイス入門―

第5回 園芸と農業(1) ―一人だけのティータイム―

第6回 園芸と農業(2) ―岐路 もしかしたらガーディナー

第7回 シンガポール時代(1)  ―料理のこと―

     第8回 シンガポール時代(2) ―紅茶のこと―

   第9回 シンガポール時代(3) ―中国茶のこと―

  第10回 ウバの正体を知る

  第11回    静岡の緑茶と静岡の紅茶について

  第12回 米国フィラデルフィア美術館 ―茶室「寸暇楽庵」見学― 

第13回 本物のインド紅茶との出会い ―ダージリンの奥深さを知る―

第14回 本物のスリランカ紅茶との出会い ― とうとうゲット 最高のウバ

第15回 ロンドン研修 The Lanesboroughでの7日間

第16回 登録商標「紅茶専門店Anna Maria ―名前の由来―

第17回  終わりに 垣間見た歴史 ―紅茶を通して―

 

まだ二人の息子たちが赤ん坊の面影を残していた幼子だったころ、見慣れない包装の紅茶を頂きました。 年子で生まれた男児の育児で疲れた時、一休みしてその紅茶を飲むことは束の間の憩いのひとときでした。 その紅茶は、一つはUva、もう一つにはDimbulaとその入れ物に印刷されていました。  

 

その紅茶がとてもおいしかったので、その紅茶を買い求めるために、1975年ごろから1995年ごろまでウバやディンブラーという紅茶を探し続けていたのですが、どこへ行っても見当たらず、そのウバやディンブラーには二度と回り逢えないとすっかりあきらめ、静岡の川根で作られる日本の紅茶を飲んでいたのですが、その頃、インド紅茶をインターネットで販売する会社の紹介記事を新聞で読みました。 早速ダージリンを購入して飲んでみたところ、その味は特徴的で大変おいしいものでした。 量り売りなどで売られているダージリンの2、3倍ほどの価格だったと思いますが、味も値段に比例していました。 この会社は様々な茶園のダージリンを扱っておられたので、色々注文して飲んでみました。 ダージリンは収穫される季節によって、はっきりとした特徴を持つことをこの時に知りました。 また、同じ季節のダージリンでも茶葉の形容、色、味、香りは様々で、ダージリンの奥深さを知りました。

 

経験的に、茶葉の中に白い葉や、緑の葉が混ざっているダージリンはおいしいとわかっていましたが、その会社の緑茶のようなファーストフラッシュを見た時、私が今まで飲んでいたダージリンの中に混ざっていた白や緑の茶葉はとっても上等のファーストフラッシュがブレンドされていて、それがおいしさの所以であることがわかりました。 それまで、ファーストフラッシュを飲んだことはあっても、それらの茶葉は全く印象に残っていないほど凡庸で、味わいに感動したことも一度としてありませんでしたので、それはカルチャーショックといってもいいほど新鮮な体験でした。

 

この店のアッサムも今まで私が飲んだことのあるアッサムとは全然違っていました。 水色につやがあり、香りは、チョコレートのような、或いは、昔、嗅いだことのあるパイプタバコのような甘い香りがあり、そして、深い味わいがあるのでした。 私はやっと気が付いたのですが、おいしさは必ずしも紅茶の種類で決まるのではなく、つまり、ウバだからおいしいのではなく、ウバにも等級があり、真に上質な茶葉はそれなりの対価を払わなければ手に入らないと言う事実でした。 私が初めて知ったおいしい紅茶がウバ、及びディンブラーではなく、それらがダージリンとアッサムだったとしたら、おいしいダージリンを探すのに、ウバやディンブラーを探していた時のように、どの店にも置いていない紅茶を探すという、大変な思いはしないで済んだと思います。 ウバの爽快感に対して甘い香りのアッサムは、濃密な香りにより、夢心地になるほどでした。

  

注:

都合により、「第12回 米国フィラデルフィア美術館 ―茶室「寸暇楽庵」見学―」は後回しとし、第16回の後にアップさせていただきますのでご了承ください。

 

2008年12月 6日

紅茶専門店アンナマリア 店主のお茶の履歴書 -日々、お茶と共に-      第11回 静岡の緑茶と静岡の紅茶について

目 次

第1回 中国料理を通して ―中国茶との出会い―

第2回 主婦の憩いの時間に ―お茶はいつも正しく淹れて―

第3回 UVA そして DIMBULA

第4回 インド料理を通して ―スパイス入門―

第5回 園芸と農業(1) ―一人だけのティータイム―

第6回 園芸と農業(2) ―岐路 もしかしたらガーディナー

第7回 シンガポール時代(1)  ―料理のこと―

     第8回 シンガポール時代(2) ―紅茶のこと―

    第9回 シンガポール時代(3) ―中国茶のこと―

  第10回 ウバの正体を知る

第11回    静岡の緑茶と静岡の紅茶について

第12回 米国フィラデルフィア美術館 ―茶室「寸暇楽庵」見学― 

第13回 本物のインド紅茶との出会い ―ダージリンの奥深さを知る―

第14回 本物のスリランカ紅茶との出会い ― とうとうゲット 最高のウバ

第15回 ロンドン研修 The Lanesboroughでの7日間

第16回 登録商標「紅茶専門店Anna Maria ―名前の由来―

第17回  終わりに 垣間見た歴史 ―紅茶を通して―

 

年をとるにつれて和食や和菓子を好むようになり、緑茶をよく飲むようになりました。  緑茶の中でも、茎茶が一番好みに合ったのですが、色々な経緯を経て、茎茶は静岡県藤枝市の農園のものを、煎茶は川根のある農家の煎茶に決めていました。 私が最終的にたどり着いた川根のその茶農家は自家製の紅茶も作っていて、その農家の丁寧に作られた紅茶は口当たりがやわらかく、紅茶専門店を始めるまでの数年間は、朝はその紅茶を3~4カップ飲むのが常でした。 紅茶専門店を始めるときに、その農家の紅茶を日本の紅茶としてメニューに加えようと思ったのですが、店で扱う紅茶の種類はなるべく絞り込みたいと思っていましたので、迷った末に日本の紅茶はメニューに加えないことにしました。 川根のその農家の煎茶も紅茶もとてもおいしかったのですが、私が自分の店で沢山の紅茶を仕入れることになったので、残念ながら今は飲んでいません。 紅茶専門店を始めようと思ったとき、緑茶を飲む機会が少なくなるだろうし、緑茶を飲まないで、日々過ごせていけるだろうかと心配したほど、2005年までは私の食生活に緑茶は欠かせないものだったのでした。

 

ところで、静岡県の丸子というところでは古くからから日本の紅茶を作っているそうです。  何度も丸子の近くまでは行っていたのですが、残念ながら一度も訪れたことはありません。

 

静岡の石垣イチゴ

 

静岡県には久能山という石垣イチゴ発祥の地がありますが、この石垣イチゴを食べた時の感動も忘れがたい思い出です。 5月のイチゴの旬の頃に久能山を訪れたのですが、そこで食べたイチゴのあまりのおいしさに、それ以来イチゴを旬の時以外に食べるのを控えるようになりました。 紅茶専門店Anna Mariaでストロベリーティーを作る時は、出来る限りあの石垣イチゴに近い味のイチゴ、つまり露地イチゴを仕入れることを心がけてストロベリーティーを作るようにしています。 

 

新潟の村上茶

 

話は変わりますが,,3ヶ月ほど前に、紅茶専門店Anna Maria が時々紹介されている「月刊京都」誌をご購読の方で、弊店にご興味を持たれてご来店くださったお客様がありました。 新潟の方で、新潟産の村上茶がお好きだとのことでした。 日照時間の少ない新潟の村上地方のお茶は大変やさしい味わいなのだそうです。 その反対に静岡のお茶は味わいがはっきりしているので、その方のお好みではないということでした。 

 

去年私は佐渡島を一望できる新潟の弥彦温泉へ行ったのですが、その宿のお茶がすごくおいしかったのです。 水がよほどおいしいのだろうと思っていたのですが、もしかしたら水のおいしさもさることながら、茶葉は村上茶だったのかもしれません。 その際泊まった「櫻家」という宿もとても家庭的で、料理も素材のおいしさを堪能できるすばらしい物でした。 水のおいしさも料理の味に寄与していると思っています。

 

新潟の弥彦温泉は、いつの日かそのような日々を持てるのであれば、もう一度訪れて、その水を確認し、持参の紅茶を淹れて、又、村上茶も飲み、茶三昧を楽しみたいと思っている場所です。 

 

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