紅茶専門店アンナマリア 店主のお茶の履歴書 -日々、お茶と共に- 第15回 ロンドン研修 ― The Lanesboroughでの7日間 ―
目 次
第1回 中国料理を通して ―中国茶との出会い―
第2回 主婦の憩いの時間に ―お茶はいつも正しく淹れて―
第3回 UVA そして DIMBULA
第4回 インド料理を通して ―スパイス入門―
第5回 園芸と農業(1) ―一人だけのティータイム―
第6回 園芸と農業(2) ―岐路 もしかしたらガーディナー―
第7回 シンガポール時代(1) ―料理のこと―
第8回 シンガポール時代(2) ―紅茶のこと―
第9回 シンガポール時代(3) ―中国茶のこと―
第10回 ウバの正体を知る
第11回 静岡の緑茶と静岡の紅茶について
第12回 米国フィラデルフィア美術館 ―茶室「寸暇楽庵」見学―
第13回 本物のインド紅茶との出会い ―ダージリンの奥深さを知る―
第14回 本物のスリランカ紅茶との出会い ― とうとうゲット 最高のウバ ―
→第15回 ロンドン研修 ―The Lanesboroughでの7日間―
第16回 登録商標「紅茶専門店
第17回 終わりに 垣間見た歴史 ―紅茶を通して―
私は紅茶の研究をしていたわけではありませんが、お茶と過ごしてきた30年以上の日々があったので、どのような商売あるいは仕事を始めるかと考えた時、お茶に関することを選択することは自然の成り行きでした。 結局、紅茶を選択したのですが、生活の中にお茶があったといっても、それだけで仕事を始めるのはあんまりだと思い、2004年8月、10日間のロンドン研修の旅に出かけました。
この時すでに、店を開くために家屋の増改築工事に入っていたのですが、大工さんにすべてを任せて7日で帰ってくるからと言って、10日間の旅に出かけたのでした。
それまでの紅茶はまさに私流紅茶であったので、正統なイギリス流紅茶というものがあるのであれば、それを学ぶのには格式のあるホテルに滞在して、そこでの所作を学べば間違いはないだろうと思い、バッキンガム宮殿の近くのレインズバラセントレジスホテルに7日間滞在しました。
[レインズバラのロビーにて]
このホテルのコンサーバトリー(家についた温室)と呼ばれるダイニングルームはヨーロッパ人の中国趣味であるシノワズリーが品よく演出されていて、大変落ち着いた雰囲気でした。
[レインズバラのコンサーバトリーでのディナー]
行き届いた嫌味の無いサービスなど、レインズバラでの体験は大変貴重なもので、ここで私は色々なことを学びました。 紅茶に関するエチケットは大体ここで見て覚えたことをよりどころにしていますので、別の機会にお話させていただきたいと思います。
ところで、東京銀座のリプトン・ブルックボンドハウスニュースNo.31によると、英国ティーカウンシルが毎年、おいしい紅茶を楽しめるティールームやロンドンにあるアフタヌーンティーを楽しめるティールームを表彰しているのですが、2008年度のアフタヌーンティーのNo. 1に、このホテルのアフタヌーンティーが選ばれたそうです。
[レインズバラのアフタヌーンティー]
そして、ロンドン滞在中は、Claridge'sをはじめとした一流ホテルのアフタヌーンティーや、あちこちのティールームを経験し、下町のティールームにも入ってみました。 大ホテルの一流シェフがその腕を競って作るスイーツと銀器のアフタヌーンティーも、下町のボリュームたっぷりのケーキとサンドイッチ,陶磁器を使用したアフタヌーンティーも、どちらもそれぞれの味。 作り手の心意気を感じながら、それぞれに楽しみました。
[下町のとあるティールームでのアフタヌーンティー]
そもそもイギリスへは紅茶の研修のために行ったのでしたが、ロンドン下町に紅茶教室を開いているロンドンっ子の先生から集中講座を受け、表面をなでた程度ではありましたが、こちらの先生から紅茶に関するおおよその事を教えていただきました。
[テイスティングの猛特訓]
[晴れて修了証書の授与]
又、夏季一般公開中のバッキンガム宮殿を見学し、宮廷の茶会に思いを馳せ、紅茶に関する何冊かの本も買い集めて、半年後にせまる紅茶専門店開店に備えたのでした。
[バッキンガム宮殿見学のあと、ケンジントン宮殿を訪問。 その日はたまたま8月31日で、故ダイアナ妃の命日でした。 宮殿の前には多くの人々と手向けられえたたくさんの花束が]
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