紅茶専門店Anna Maria 店主のお茶の履歴書 -日々、お茶と共に- 第1回 中国料理を通して -中国茶との出会い-
目 次
→ 第1回 中国料理を通して ―中国茶との出会い―
第2回 主婦の憩いの時間に ―お茶はいつも正しく淹れて―
第3回 UVA そして DIMBULA
第4回 インド料理を通して ―スパイス入門―
第5回 園芸と農業(1) ―一人だけのティータイム―
第6回 園芸と農業(2) ―岐路 もしかしたらガーディナー―
第7回 シンガポール時代(1) ―料理のこと―
第8回 シンガポール時代(2) ―紅茶のこと―
第9回 シンガポール時代(2) ―中国茶のこと―
第10回 ウバの正体を知る
第11回 静岡の緑茶と静岡の紅茶について
第12回 米国フィラデルフィア美術館 ―茶室「寸暇楽庵」見学―
第13回 本物のインド紅茶との出会い ―ダージリンの奥深さを知る―
第14回 本物のスリランカ紅茶との出会い ― とうとうゲット 最高のウバ ―
第15回 ロンドン研修 ―The Lanesboroughでの7日間―
第16回 登録商標「紅茶専門店Anna Maria」 ―名前の由来―
第17回 終わりに 垣間見た歴史 ―紅茶を通して―
もう40年ほど前、東京神田の中国料理店より料理の会の誘いがありました。 一ヶ月に一度、先生が作り方を実演し、生徒はテキストを参照しながら料理の作り方を見学し、最後は楽しい試食会という趣向でした。 当時、中国本土では文化大革命によりブルジョア的なものは排斥され、高級料理も例外ではなかったようでした。 そのため、料理人の中には香港などに逃亡する人があったようで、その中国料理の会の講師も例外ではなく、詳しい事情はわかりませんが、香港から日本人にスカウトされて来日したようでした。 来日されたばかりのようで日本語を話せませんので、通訳がついての料理講習会でした。
当時、スパイスのきいた料理は一般的ではなく、料理が始まると、強い熱で炒められた生姜,葱、にんにくの香りにみんな涙を流し、セキこんでしまいました。 料理と一緒にでるお茶は茉莉花茶(ジャスミン茶)でした。 当時は一般的に香りのついた中国茶は好まれませんでしたが、私はジャスミン茶が大好きでした。 このころの高級中国料理店では、必ずジャスミン茶が出されましたが、ジャスミン茶はもちろんウーロン茶もまだまだ一般的ではなく、中華街は別として普通の店で見かけることはありませんでした。 その中国料理の会には3年くらい通ったと思います。