2008年7月 1日

紅茶専門店Anna Mariaの経営理念

英語勉強を通して

 

私は結婚して以来専業主婦をしていたのですが、20年ほど前、必要に迫られ独学英語勉強することになりました。 教材はたまたま机の上にあったダイナースクラブの会員誌の広告で見た「Executive English-経営者のための英語-」というカセットテープと教則本のセットに決めました。 ビジネス教則本でしたが、内容一般なものであり、聞いたり読んだりしていれば英語の力がつくだろうと思ったのです。

 

内容はアメリカのビジネス界で成功した人たちのサクセスストーリーでした。今日のITのさきがけと言ってもいいNCR、IBM、あるいは鉄道、航空、石油、鉄鋼、銀行、証券、ファッション、サービス等さまざまな分野で活躍した人たちの大変興味深い、印象的な話で成り立っていました。しかしながら、それら英文教材のテープを聞き取ることは並大抵ではなく、時間を惜しみ、台所の洗い物をしながら何回もテープを巻き戻し、それから又聞きなおしては英語の教則本で確認するという作業の連続でした。ですから、しまいにはテープがよじれたり、水にぬれてしまったりと大変な思いをしました。 当時はCDがまだ開発されていなかったので、カセットテープはヒアリング勉強に大いに役に立ちました。

 

さて、そのようにして2年から3年くらい英語勉強を続けたと思いますが、ある時、ふと経営ということに思いが至ったのでした。 自分自身分類すると芸術方面にあたると思っていましたので、経営に対して思いが至ったということは、私にとっての転換あるいは未知分野視野が開けた瞬間だったと申せます。

 

勉強しながら気が付いたことは、全ての経営共通するのは不断努力、粘り強さ、勤勉さでした。 ですが、面白いことに、あることが成功したのは必ずしも綿密計算に基づく結果ではなかった、とか、成功本能な勘やひらめきによるものだったとも述懐していました。 私はこのような成功者の体験を知るうちに英語勉強をしながら、図らずもビジネス勉強をしていたのでした。 それもそのはず、私が選んだ英語教材は「経営のための英語」だったのですから。

 

 

経営者として

 

アメリカ成功した経営と言うと、合理なしたたかさでM&Aを繰り返すようなイメージがありますが、もちろんそういう面もあるにせよ、私が印象深く思ったことは、その中には信仰心の篤い人たちもいれば、福祉活動熱心に取り組む人たち ―篤志と呼ばれる人たち― も少なくなかったということでした。又、現役時代言動を恥とし、裁判沙汰になるようなことはするべきではなかったと後悔している経営もいました。 法を犯したり他者を傷つけるような経営の行く末は、今日でもメディアによって日常報じられている通りです。 経営芸術同様その人の心の内が反映されると申せましょう。

 

その国の福祉政策が貧困であったために篤志輩出したとか、当時宗教教えに忠実な人が少なくなかったとか、色々な理由があると思いますが、アメリカでのサクセスストーリーを思い浮かべる時、一般には一晩グローバルマネーにより大もうけしたような話が聞こえがちですが、世界に名を馳せずともこのようなCharitable Person 篤志― によるビジネス展開している人たちはアメリカのみならず、世界中に、そしてまた私たちの周りにも、いると思います。 真にマネーをグローバル展開できる資格のある人々はこのような方達であると信じています。

 

 

利益はあとから追いかけてくる

 

私が始めた紅茶専門サービス業に当たります。 このサービス業で成功した人達のなかで誰が言っていたか、或いは其の考えは共通した考えだったか今はもうはっきりと思い出せませんが、「サービスはお客様のためにある」といっているのです。つまり、お客様は何を必要としているかを常に考えていなければならない、どのようなサービスがお客様の満足度を最大限に引き出せるかということを常に最優先させているのでした。

 

このような経営たちがそれでは、実際にどのような行動により、其の理念実現したのでしょうか。 それは「言動一致」の一言で表すことができると思います。 客が望んでいると想像すればすぐにそれを実験してみたでしょうし、実にこまめに誠実に働いたのだと思います。 その思いが客に届き、顧客が増え、ビジネスは大きく膨らんでいったのでしょう。 はじめは損をしているように見えても、利益は後から追いかけてくる。― これは私がサービス業に対して得た教訓でした。

 

私が50歳を過ぎてから起業したとき、これらの経営理念は私のビジネス上のバイブルといっても過言ではなく、それはいつでも私の心の中にありましたし、現在でも其の通りです。 常にお客様を優先することは、しかしながら、客に媚びたりおもねたりすることとは違います。 常に正しいあり方で、可能な限り、客の要望に近づこうとする態度だと思います。

 

 

近江商人アメリカビジネス

 

私は東京生まれの東京育ちで、関西の事情については大変疎く、夫の実家のあるここ京都嵐山に住むまで、近江商人についてはっきりとは認識していませんでしたが、ある日、新聞で近江商人についての記事を読みました。わたくしが驚いたのは近江商人の商道徳というものが、あの私が勉強していたアメリカビジネスマン経営思想経営哲学共通していることを発見した時でした。近江商人は売り手買い手、そして社会、の「三方良し」という商道徳に基づいて商いをしていたということでした。

 

それは、サービスはお客のためにあると言い、又チャリティー福祉活動にも熱心だったアメリカのあの当時ビジネスマンと同じ考え方でした。 

 

 

媚びない、真似ない、ごまかさない

 

私は紅茶専門Anna Mariaの店主として、この「三方良し」を実現すべく、媚びない、真似ない、ごまかさない、の三つを肝に銘じて日々の業務に専念して行きたいと思っております。

 

以上紅茶専門Anna Maria の経営理念を申し述べさせていただきました。

 

 

次回予告

 

次回は私とお茶(紅茶日本茶、中国茶等)についての話を料理などのエピソードも交えながら述べさせていただきます。

 

紅茶専門のお茶の話というと、お茶の淹れ方、歴史などの話が一般ですが、紅茶専門店アンナマリアでは、経営理念で述べましたように、安易真似ないということをモットーとしております。 したがいまして、すでに皆様が何度もお聞きになっていたり、お眼にされているような一般紅茶専門のお茶の説明などではく、主婦暦30年以上の日々の中で私や家族体験してきたお茶(紅茶日本茶、中国茶、コーヒー)の話を述べさせていただきたいと思います。

 

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